ビジネスの講座 2. 資産運用

投資をはじめる前に

資産運用に興味をお持ちですか?
ある程度まとまったお金ができると、誰しもが考えることです。
しかし資産運用は、昔はお金持ちがやることだというイメージがありましたが、最近ではサラリーマンやOLでも副業的にやっている人が多いようです。

小口の商品が開発されて数十万円からでもできるので、こうした中には成功して小金持ちになって、悠々自適・自由気ままな生活ができるようになったということをネットに流して、そのノウハウを教えてあげるという奇特な方もおられます。
私なら自分だけの秘密にしておくんですけどね(笑)。
教えること自体を商売にしている、あるいは別のもくろみがあるのなら話は別ですが・・・
中には本当の話もあるのでしょうけれど、真偽の程を確かめるのは容易ではありません。

さて、投資にはいろんな方法がありますが、株、不動産、FX、商品取引といったところがまず頭に浮かびます。
どれがいいのか、どうやればいいのか、初心者には難しくてなかなかよく解りません。
「知合いの○○さんがやっているから」とか、「営業マンがよさそうだな人だから」といった理由で選択する人もいるのではないでしょうか。
しかしそのような他動的な選択は危険です。

危険というのは、それをやると損失が出るという危険のことではなく(もちろんその危険もありますが)、損失を出してしまった場合に、人を恨んだり自分に自信を失ってしまったり、あるいは必要以上に臆病になってしまう危険です。
そうしたことは不幸であり、幸せのためにしたことが逆効果を生んでしまうことになります。
あくまでお金は幸せになるための道具・手段の一つでしかありません。
そうした不幸に陥らない為には、自分の判断でおこなう必要があります。
詳しい人から情報を得ることは大切ですが、それを基に判断するのはあくまでも投資家自身でなければなりません。
その為には、まず正しい知識を身につける必要があります。

投資はギャンブルであってギャンブルではない

ある種の人達にとっては投資というとマイナスのイメージがつきまといます。
言わずもがなかもしれませんが、どんな投資も必ずリスクは伴います。
それ故に、「損をするかもしれない → 危ない」あるいは、 「リスクがある → ギャンブル」ということで、 安心・安全志向の強い日本人には受け入れがたいものがあるようです。

また日本人は行儀のよい民族なので、「賭博(ギャンブル)は法律で禁止されてるからやってはいけない。だからギャンブル性のある投資も本当はよくないことだ。」という意識も投資に対するマイナスイメージを助長しているように思えます。
(法律で民間にギャンブルを禁止しておいて、公営ならOKというのはよく理解できませんが。)

しかし世の中でリスクがあるのは、不動産や金融商品だけではありません。
お店を出す、新製品を開発する、就職先を選ぶ、進学する学校を選ぶ、これらはすべて将来の為におこなう建設的な行為ですが、すべてリスクを伴います。
リスクを伴う行為はこの他にもいろいろあります。
リスクを伴う行為をギャンブルというならば、ビジネスはすべてギャンブルだということです。

一方、競馬やパチンコも、中央競馬やパチンコ業者はビジネスでやっているのですが、 そこにお金をつぎ込む人はビジネスをやっているわけではありません(普通は)。
たまに普通じゃない人もいますが、お客全員がビジネスとして成り立つならパチンコ屋は倒産してしまいます。
胴元としてはお客が損をした分が粗利になって、それで経営が成り立っているのです。

お客が出したお金の何パーセントを、賞金として払い戻すかを還元率といいます (逆に胴元の取り分を控除率といいます)が、中央競馬の場合75%、宝くじの場合約45%、 パチンコの場合80~90%くらいだそうです。
トータルでみれば胴元の取り分が、ゲームセンターなどでの遊興費だと思えばいいわけですが、 個人差が出るところがギャンブルのギャンブルたる所以ですね。

ここでいう投資とは、あくまでビジネスであり、遊びのギャンブルではありません。
ビジネスとは、世の中(お客様)のためになることを継続的に行ってその見返りとして報酬を得る行為であり、遊びとは異なります。

投資は世の為人の為

しかし現実に投資をしている人で、世の中の為にやっているという意識を持っている人は少ないでしょうね。
ほとんどの人は、自分の財産を増やす為、儲けるために行っています。
でもそれが悪いわけはありません。
それが市場経済の大原則なのです。
各個人の利己的な行動の集積が、マクロ的にみれば社会全体の利益につながるというのが自由主義経済の基本です。
アダム・スミスは、これを「(神の)見えざる手」と言っています。

本来投資とは、投資対象にとってはビジネスに必要な資金を調達する手段であり、社会に必要なビジネスになくてはならないものなのです。
資金を提供してもらったビジネスは、その見返りとして事業利益の中から投資家にも利益還元するのです。
タンス預金しといても何にも役立ちませんものね。
お金は循環してこそ役に立つものです。
その為には、継続して続けることが望まれます。
そしてより大きな付加価値を生み出す努力をする必要があります。
だから稼いで、それをまた再投資することが重要なのです。

投資にはリスクがある

くり返しになりますが、投資は競馬やパチンコのようなただの遊びではありません。
しかしリスクを伴うという意味ではギャンブルです。
リスクには、信用リスクや相場変動リスクなど様々なリスクがあります。
しかし資金運用方法によってどんなリスクがあるか、そしてそのリスクはどのようにして生じ、 それを回避あるいは軽減するにはどうすればいいかを知って入れば、投資は恐くありません。
なぜなら自分の資金力、運用能力に応じた適切な投資ができるからです。
投資を賭博と一緒にして頭から否定する人は、そうした投資に関する正しい知識を持っていない人です。
そういう人達こそ、セールスマンにことば巧みに乗せられて盲目的に投資をしてしまい、自分でコントロールできないで損をしてしまうのです。

まず正しい知識を身につけよう

「儲からないだろう」あるいは「損をするリスクが高い」と思えばやる必要はありませんが、 なぜ儲からないのか、なぜリスクが高いのか、それは回避できないのかといったことや、自分が投資しない理由もよく考えずに「聞く耳もたん!」というのはもったいない話です。
リスクを回避/軽減し、利回りの最大化を図る。
その為には、確かな情報源とその情報を分析・解釈する力が必須です。

そうした情報や知識のほとんどは、証券会社や金融商品あるいは不動産などの取扱い業者が提供してくれています。
中には取引口座を開設すれば無料で受講できるところもあります。
またそうした講座やセミナーを専門におこなっている会社もあります。
ただし一般に公開されている情報および一般論です。
それだけでも、投資運用に必要な情報/知識の99%はカバーできるでしょう。

残り1%は、自分でなんとかするしかありません。
個別に辣腕投資家に弟子入りしてノウハウを盗むというのも一手でしょう。
それが平凡な投資家で終わるか、業界でも有名な辣腕投資家に自らなるかの分かれ目でしょうが、 まず基礎を覚えなければはじまりません。
初心者の方は、まず99%を自分のものにすることからはじめてください。

以下に、そうした情報や知識を得られる会社をいくつか挙げておきます。
その気になれば、google先生に聞いてタダで勉強することも不可能ではないですが、 かえって情報が多すぎて何がなにやら収集がつかなくなったりします。
初心者には、順を追って効率よく体系づけて学べる講座を受講することをおすすめします。

取引の仲介などを本業とする会社が主催する講座は投資家が投資にマイナスイメージをいだくようなことは原則として言いません。
しかし虚偽をいうと罰せられますし信用を失ってしまいますので、教えてくれることは正しいと思って間違いないでしょう(予測があたる/あたらないは別ですが)。
また実際に取引するときの事例をツールの使い方などを含め具体的に学べるので、実践的でわかりやすいというメリットや、教えることで採算をとろうと思っていないので、安価であったり無料であるというメリットもあります。

このタイプの講座・セミナーでは、むしろ教えてくれたことよりも、教えてくれなかったことに注意した方がいいでしょう。
そして、できれば複数の講座・セミナーを受講されることをお勧めします。

株やFXのように投資額を任意に決めることができるものについては、 最初は投資したお金が無くなっても「授業料」と割り切れるくらいの金額から始めることをお勧めします。
現物取引ができるものは現物でやれば、投資した金額以上の損を被ることはありませんし、信用取引や先物取引は、現物で取引などをやりながら「もし信用でやっていたら」をEXCELなどでシミュレーションして、 確信が持てるようになってから始めた方がいいでしょう。

まず座学で勉強して基礎知識をつけ、その次に実際に経験して感覚を磨き、それからが本番です。

不動産投資

昨今中国をはじめとするアジアの富裕層が、 東京のマンションや北海道などの土地を買っているというニュースをよく見かけます。
過去バブルの苦い経験があるものの、やはり投資対象としては大きな魅力があるようです。

ただ、株やFX,投資信託のようにパソコン入力一発で売買するというわけにはいかず、対象の物件もそれぞれ個別にアクセスや立地条件、建物の間取りや状態など、金融商品にはない要素ばかりです。
バブルの時には昨日買った物件を翌日転売するということも行われたようですが、それは普通まずあり得ない話です。
短期決戦に向かない資金運用だといえるでしょう。

自分が住む家を投資対象と考える人もいます。
そういう場合はライフステージを考慮したライフプランに基づいて計画することになりますが、これも株やFXになどには見られない特徴です。

「バブルはまたあるの?」「人口減で住宅需要は?」「税金は?」「海外の不動産はどう?」といった いろんなことが気になりますね。
金額が大きいだけに十分な知識をもっておくことは重要です。

商品販売や仲介をおこなわず、教育に特化している中立性の高い講座としては、日本ファイナンシャルアカデミーがあります。不動産関連講座も基礎から実践まで充実しています。

通常の不動産投資は、金額が大きくなりサラリーマンがお小遣いで始めるというのは難しいですが、 広い意味では不動産を証券化したJ-REITなどは1口1万円~数百万円と幅が広く、株式のように証券会社を通じて売買できます。

株式

株式投資は相場取引の中でも代表的なものです。
普通は1単元が最小取引単位になり、多くの会社では1単元1000株あるいは100株などと定められています。
1株が時価1000円で1単元が1000株だと、100万円の資金がないと買うことができませんが、 ミニ株や毎月積み立てていくような累積投資の方法もあり、初心者/小資金の人でも参加できるようになっています。

マクロ経済や個々の企業の業績、あるいは新技術などにより相場が変動するため、無数にある指標のどの指標をどう判断するか、 早く情報を得るにはどうすればいいかといったことがポイントになります。
しかし指標が多すぎると返って混乱し判断を誤ることも多いようで、経済的・社会的な指標のことよりも、昔からあるローソク罫線の形だけで売買のタイミングを判断している人も多くあります。株価は多くの投資家あるいは影響力の大きい投資家が相場が上がると読んで資金を投入すると上昇し、この先下がると判断して資金を引き揚げると下降しますからある意味心理ゲームともいえ、罫線の動きからそうした動向を読み取っていることになるのかもしれません。

株は証券会社を通じて売買しますが、証券会社では株式以外にも投資信託を扱っています。
投資信託は株式だけでなく債権やデリバティブ商品などを組み合わせて、専門家が目論見書の範囲内で投資家に代わって資金を運用してくれるという商品です。
市場を読もうとすると、かなり勉強しないといけないし、 情報にも日々気を配らなければならないから大変ということで素人向けの比較的安全な商品というイメージがありますが、 必ずしも利益を出せるわけではなく、特にリーマンショックなどのような出来事があったときには 元本割れした投資信託もたくさんあります。

証券会社ではなく、中立的なスクールとしては日本ファイナンシャルアカデミーがあります。

FX(外国為替証拠金取引)

Foreign eXchange(外国為替)の略ですが、一般的には外国為替証拠金取引のことをいいます。
すなわち外国の通貨を売り買いして、相場変動による差益を稼ぐことを目的とします。

外為市場をFXだけで考えると誰かが儲けると誰かが損をするゼロサムゲームになってしまいますが、 実際に外貨を買ったり売ったりするのはサヤとりを目的としている人だけでなく、海外旅行や 貿易の決済など、「今売ったら(あるいは買ったら)損だからやめておこう」「もう少し様子を見てみよう」 といえる人ばかりではありません。
ですから余裕資金をもって、サヤ稼ぎに特化すれば利益を出せる可能性が高いのです(もちろん保証はできませんが)。

証拠金取引になるので実際に持っている現金の何倍・何十倍もの取引ができるため、 小さいお金で大きな儲けを得ることができる反面、 失敗すると大きな損失、場合によっては持っているお金以上の損失を出してしまう可能性もあります。株式投資の信用取引と似ています。

無償で入手できる自動売買のソフトもありますが、ほとんどの場合口座を開設したFX会社から提供された取引ツールを使って売買することになります。

しかしあまりにも簡単に始められるので、よく勉強せず、一発あててやろうと手持ちの資金を全部つぎ込み、 レバレッジを最大限かけて痛い目を見る人が後を絶ちません。
投資詐欺というものも多く、主婦などに個人トレーダーが多いFXで特にそれが目立ちます。

「このソフトを買えばかってに儲かる」というような、何の苦労もせずにお金だけ出せば儲かるという話は信じないことです。
ソフトにルールを組み込んで(※)自動売買することは良いとしても、それをブラックボックスではなくて自分でコントロールできるようにしてください。
なぜソフトはこのタイミングで買い注文を出したか、売り注文を出したか、理解して使いこなしてください。
秘密だから教えられないというのは詐欺と考えて間違いないでしょう。

日本ファイナンシャルアカデミーがあります。

また口座を開設したFX会社のソフトウェアには、予め売買ルールの基本形が組み込まれているものがほとんどですが、多くのFX会社で採用されている手法に柾木利彦氏が開発した「スーパーボリンジャー」「スーパースパンモデル」があります。
その柾木氏自身がおこなったセミナーをDVD録画した最強スーパーボリンジャー・スパンモデル徹底マスタースクール(基礎編付)などは大変参考になります。
FX会社が口座開設者にサービスで提供する講座ではなく、手法開発者が手法を解説する講座ですので有料でかなり高額ですが、その手法が多くのFX会社の標準ソフトに組み込まれていることなどからもわかるようにそれだけの価値があるものです。

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