毒物劇物取扱責任者概要

毒物及び劇物取締法に基づき、毒物又は劇物を取り扱う場合には、国又は各都道府県の登録、許可、届出が必要になります。

毒物又は劇物の製造・輸入・販売をおこなう事業者は、毒劇物を取り扱う施設ごとに専任の「毒物劇物取扱責任者」を置き、毒物又は劇物による保健衛生上の危害の防止に当たらせなければならないことになっています。

毒物又は劇物の製造・輸入・販売をおこなう事業者とは、具体的には、毒物又は劇物の輸入業者、販売業者、メッキ工場、金属熱処理をおこなう工場など無機シアン化合物を扱う事業者、 毒物劇物の運送業者(最大積載量5t以上)、しろあり防除などヒ素化合物を扱う事業者などといった企業です。

毒物劇物取扱責任者の資格というのは特になく、毒物劇物取扱責任者になれるのは、

  • 薬剤師
  • 厚生労働省令で定める学校で応用化学に関する学課を修了した者
  • 各都道府県で実施する毒物劇物取扱者試験に合格した者

のいずれかです。

厚生労働省令で定める学校で応用化学に関する学課を修了した者とは、大学の薬学部や理学部・農学部・工学部などの化学系の学科、高等専門学校の工業化学科や、専門学校や高等学校で化学に関する一定以上の単位を取得した者などのことです。

上記(1)(2)に該当しない人が毒物劇物取扱責任者になるためには、(3)の毒物劇物取扱者試験で合格を目指すことになります。

毒物劇物取扱者試験

毒物劇物取扱者試験は都道府県によって実施されるので、都道府県によって実施日は異なりますが、各都道府県で年1回おこなわれます。

受験は、居住地や勤務先の都道府県にかかわりなく、どの都道府県でも受験できます。
また、合格すると受験した都道府県以外でも毒物劇物取扱責任者になることができます。

試験の種別により、扱える毒物及び劇物が限定されます。

  • 一  般 : 毒物又は劇物の全品目を扱う責任者
  • 農業用品目: 農業用の毒物又は劇物のみを扱う責任者>/li>
  • 特定品目 : 特定品目の毒物又は劇物のみを扱う責任者

 ※ イとウの合格者は製造業の毒物劇物取扱責任者になることはできません。

試験は筆記試験と実地試験でおこなわれ、筆記試験は

  • 毒物及び劇物に関する法規
  • 基礎化学
  • 毒物及び劇物の性質及び貯蔵その他取扱方法

実地試験は、

  • 毒物及び劇物の識別

の科目でおこなわれます。

東京都、平成26年の試験結果、

種別 申込者数(人) 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
一  般 932 846 492 58.2
農業用品目 113 105 40 38.1
特定品目 8 8 2 25.0
合  計 1055 959 534 55.7

岡山県、平成26年の試験結果、

種別 申込者数(人) 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
一  般 305 279 102 36.6
農業用品目 177 170 46 27.1
特定品目 4 4 0 0.0
合  計 486 453 148 32.7

毒物劇物取扱者試については、細部が都道府県によって異なる場合がありますので、必ず受験地の都道府県で確認してください。

(参考)

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