司法書士とは(司法書士試験の概要)

司法書士は、司法書士法によって定められた国家資格です。
登記・供託手続き、裁判所・法務局・検察庁に提出する書類の作成、成年後見人などの財産管理業務を専門におこないます。

司法書士の仕事

他人の依頼を受けて行うことのできる司法書士の業務は多岐にわたり、およそ次のようなものがあります。

  • 登記又は供託手続の代理

  • (地方)法務局に提出する書類の作成

  • (地方)法務局長に対する登記、供託の審査請求手続の代理

  • 裁判所または検察庁に提出する書類の作成、(地方)法務局に対する筆界特定手続書類の作成

  • 上記(1)~(4)に関する相談

  • 法務大臣の認定を受けた司法書士については、簡易裁判所における訴額140万円以下の 訴訟、民事調停、仲裁事件、裁判外和解等の代理及びこれらに関する相談

  • 対象土地の価格が5600万円以下の筆界特定手続の代理及びこれに関する相談

  • 家庭裁判所から選任される成年後見人、不在者財産管理人、破産管財人などの業務

(1)~(5)は、司法書士の本来業務で、これらの仕事は司法書士以外はできない独占業務になります。
(6~(8)は法務大臣の認定をうけた司法書士(認定司法書士)がおこなうことのできる、簡裁訴訟代理等関係業務といわれる業務、および附帯業務です。

有資格者は1人で独立開業することができますが、司法書士事務所や弁護士事務所に勤務して経験を積むのが一般的です。
一般企業の法務部門などでも求人があります。

司法書士の仕事は登記に関するものが多いので、登記所(法務局・地方法務局およびその支局・出張所)の近くに司法書士事務所が多いのはご存知のとおりです。
登記所が休みになる休日は、ほとんどの司法書士事務所も休みになります。

中でも大きなウェイトを占めるのは不動産登記で、不動産売買が活況な時期は忙しくなる傾向にあります。

2003年に司法書士法が改正され、認定司法書士に簡裁訴訟代理権限が付与されたことにより、この関係の仕事も増えているようです。
※ 司法書士が認定司法書士になるには、法務省の実施する裁訴訟代理等能力認定考査にパスする必要があります。

大手企業の法務部門などに勤めた場合は、無資格の場合より年収は良くなるようですが、独立開業した場合、仕事の取り方などによりかなり大きな差が出てきます。
弁護士事務所や税理士事務所とのタイアップや、人脈づくりがかかせません。
成功すれば、数千万の年収(所得ではなくいわゆる売上)が得られる可能性があります。
もちろん資格をとっただけでそれが保証されるわけではなく、資格取得後もかなり厳しいことを覚悟しなければなりません。

司法書士になるには

司法書士になるには、「裁判所事務官・裁判所書記官・法務事務官または検察事務官として10年以上従事したか又はこれと同等以上の法律知識・実務経験を有した職務従事経験者が法務大臣の認可を受けて取得する」というルートもありますが、法務省が実施する司法書士試験に合格するのが一般的です。

司法書士試験

受験資格は特になく、年令・学歴に関係なくだれでも受験できますが、難易度はかなり高く、合格率は3%くらいです。
人にもよりますが、毎日8時間勉強しても最低1年くらいはかかることを覚悟しなければなりません。

試験は年に1回で、筆記試験と口述試験でおこなわれます。

平成26年の筆記試験は7月6日に実施されました。

試験は、午前と午後におこなわれ、
午前の部では、「憲法、民法、商法(会社法その他の商法分野に関する法令を含む)及び警報に関する知識が問われます。

午後の部では、
「不動産登記及び商業(法人)登記に関する知識(登記申請書の作成に関するものを含む)」と
「供託並びに民事訴訟、民事執行及び民事保全に関する知識」および
「その他司法書士法第3条1項第1号から第5号までに規定する業務をおこなうのに必要な知識及び能力」が問われます。

出題形式は多肢選択式で、一部記述式があります。

午前1分野と午後の3分野の合計点数合否が判定されますが、いずれかで一定の成績に達しない場合、いわゆる足切りがおこなわれます。
筆記試験合格者は口述試験を受けることになりますが、口述試験に不合格だった場合、翌年度の筆記試験が免除されます。

試験会場は、全国の法務局又は地方法務局ごとに、それぞれの局が指定した場所で行われます。

平成26年の口述試験は、筆記試験合格者を対象に10月14日に実施されます。

試験範囲は、
「不動産登記及び商業(法人)登記に関する知識(登記申請書の作成に関するものを含む)」
および
「その他司法書士法第3条1項第1号から第5号までに規定する業務をおこなうのに必要な知識及び能力」になります。

詳細については、法務省 司法書士試験のページを参照ください。

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