情報処理技術者試験の概要

情報処理技術者試験は、昭和44年に通商産業省(現経済産業省)が実施した「情報処理技術者認定試験制度」から何度かの制度改革がおこなわれ、現在は「情報処理の促進にかんする法律」に基づいて経済産業省が実施している能力認定試験です。
年間50万人以上が受験する規模の大きな試験です。

特定の製品やソフトウェアに関する試験ではなく、情報技術の背景として知るべき原理や基礎となる知識・技能について、幅広く総合的に評価されます。

能力認定試験なので、この試験に合格しなければなにかの業務をおこなえないというような いわゆる独占業務というものはありません。

しかし公的機関での情報技術に関する職場では、情報処理技術者試験に合格することが求められることが多く、警視庁のコンピュータ犯罪捜査官などの職では、任用資格になっているものもあり、評価・採用・昇進に関係してきます。

情報通信関連の会社の多くは、技術職に受験を推奨しており、合格すると祝い金や手当を出すところもあります。
また社員採用時に、評価基準のひとつとしているところも多くあります。

以前は情報処理技術者のみを対象とする試験でしたが、現在は情報処理システムの利用者であるすべての社会人を対象にした、ITパスポート試験の区分が設けられています。
各試験区分共受験資格はなく誰でも受験できますが、ITパスポート試験は、情報処理技術者試験のエントリー試験として位置づけられています。

それ以外は、エンジニアの知識・技能の認定試験になりますが、多くの試験区分に分かれています。

多くの場合「基本情報処理技術者試験」に合格後、「応用情報技術者試験」を経て、高度な知識・技能を要するとされるITストラテジスト試験やプロジェクトマネージャ試験などの職能別の試験に挑戦するというのが一般的です。

試験区分
高度な知識・技能

ITストラテジスト試験
システムアーキテクト試験
プロジェクトマネージャ試験
ネットワークスペシャリスト試験
データベーススペシャリスト試験
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
情報セキュリティスペシャリスト試験
ITサービスマネージャ試験
システム監査技術者試験
応用的知識・技能 応用情報技術者試験
基本的知識・技能 基本情報技術者試験
IT利用者に求められる基礎知識 ITパスポート試験

ITパスポート試験は、2011年11月から全国各地の試験会場(専門学校やパソコンスクールなど)でCBT(Computer Based Testing)方式で随時実施されています。

それ以外の試験区分については、年1回もしくは2回、全国の主要都市の会場で実施されます。

ITパスポート試験も含め100点満点換算で60点以上が合格基準点です。

ITパスポート試験合格率は、年度により変動がありますが、概ね50%前後です。

それ以外の試験区分の合格率は、
(平成26年春期)

  • ・基本情報技術者         23.9%

  • ・応用情報技術者         20.1%

  • ・プロジェクトマネージャ     12.1%

  • ・データベース          16.7%

  • ・エンッベディッド        17.1%

  • ・情報セキュリティスペシャリスト 14.1%

  • ・システム監査技術者       13.2%

(平成25年秋期)

  • ・基本情報技術者         22.1%

  • ・応用情報技術者         18.5%

  • ・ITストラテジスト        14.1%

  • ・システムアーキテクト      14.1%

  • ・ネットワーク          14.3%

  • ・情報セキュリティスペシャリスト 14.9%

  • ・ITサービスマネージャ      12.2%

  • ・基本情報技術者         22.1%

  • ・基本情報技術者         22.1%

    ITパスポート試験に関しての正確な情報および詳細は、IPA(、独立行政法人情報処理推進機構)のITパスポート試験を、それ以外の情報処理技術者試験については、IPA(、独立行政法人情報処理推進機構)の情報処理技術者試験をご覧ください。
    過去問題などもあります。

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