技能検定制度概要

技能検定は、職業能力開発促進法に基づき実施される検定で、合格者は厚生労働大臣(特級、一級、単一等級)または都道府県知事(2級、3級)の合格証書が交付され、技能士と称することができます。

機械加工、機械保全、機械検査、建築大工、鉄筋施工、塗装など、全部で128職種の試験があります(2014年現在)。

このうち114職種については、中央職業能力開発協会が試験問題を作成し、各都道府県職業能力開発協会が試験を実施ししています。
この他に、民間の試験期間が実施する14職種があります。
検定がおこなわれている全職種の一覧は、厚生労働省の「技能検定職種及び等級区分(都道府県知事の実施する職種)」および
「受験案内(指定試験機関の実施する職種)」を参照ください。

免許試験ではなく、能力検定試験ですので、資格を持っていなければある職務ができないというものではありませんが、個人にとっては業務に必要となる幅広い知識の習得・レベルアップになり、自分の力量を客観的に確かめる指標となる他、勤務先企業にとっても、従業員のレベルアップによる企業競争力の強化につながるとして、多くの企業において受験が奨励されています。

職業能力開発協会が実施する検定(都道府県知事の実施する職種)は職種ごとに年2回おこなわれています。

各検定において、特級、1級、2級、3級の区分がありますが、単一等級として区分が設けられていない検定もあります。
特級というのは、管理者または監督者が通常有すべき程度、1級は上級技能者、2級は中級技能者、3級は初級技能者の程度とされています。

受験には、原則として検定職種に関する実務経験が必要で、職業訓練歴、学歴等により短縮される場合があります。

原則的な必要経験年数は以下のとおりです。

  • 特級 : 1級合格後5年以上
  • 1級  : 7年以上
  • 2級  : 2年以上
  • 3級  : 6ヶ月未満でも可
  • 単一等級:3年以上

試験内容は、検定職種ごとに実技試験及び学科試験が行われます。

合格基準は、原則、実技試験は60点以上、筆記試験は65点以上です(いずれも100点満点)。

国家資格である技能検定制度の一種で、都道府県職業能力開発協会(問題作成等は中央職業能力開発協会)が実施する、機械保全に関する学科及び実技試験に合格した者

機械保全技能士

機械保全技能士は、工場などに設置されている機械のメンテナンスを行なう能力を認定するもので、さらに機械系保全作業・電気系保全作業・設備診断作業の3つに分けられます。

認定を受けるためには、試験に合格しなければなりませんが、学科試験については公益社団法人日本プラントメンテナンス協会が実施する「認定職業訓練短期課程・機械保全科」を受講・修了することで免除されます。

特級学科試験の試験科目は、

  • 工程管理
  • 業管理
  • 品質管理
  • 原価管理
  • 安全衛生管理及び環境の保全
  • 作業指導
  • 設備管理
  • 機械保全に関する現場技術

特級実技試験の試験科目は、

  • 工程管理
  • 作業管理
  • 品質管理
  • 原価管理
  • 安全衛生管理
  • 作業指導
  • 設備管理

となっています。

1級学科試験の試験科目は、

  • 機械一般
  • 電気一般
  • 機械保全一般
  • 材料一般
  • 安全衛生
  • 機械系保全法、電気系保全法、設備診断法から1科目選択

1級実技試験の試験科目は、

  • 機械系保全作業、電気系保全作業、設備診断作業から1科目選択

2級学科試験の試験科目は、

  • 機械一般
  • 電気一般
  • 機械保全法一般
  • 材料一般
  • 安全衛生
  • 機械系保全法、電気系保全法、設備診断法から1科目選択

2級実技試験の試験科目は、

  • 機械系保全作業、電気系保全作業、設備診断作業から1科目選択

3級学科試験の試験科目は、

  • 機械一般
  • 電気一般
  • 機械保全法一般
  • 材料一般
  • 安全衛生
  • 機械系保全法、電気系保全法から1科目選択

2級実技試験の試験科目は、

  • 機械系保全作業、電気系保全作業から1科目選択

各科目の範囲ならびにその細目については、厚生労働省が公表しているpdfファイルを参照ください。

(参考)公益社団法人 日本プラントメンテナンス協会 機械保全技能士

機械加工技能士
機械加工とは、金属の工作物の切削、研削などで所要の形状に作り上げる作業のことです。

検定試験は、工作機械の種類によって区分されています。

工作機械の区分は、普通旋盤作業、数値制御旋盤作業、立旋盤作業、フライス盤作業、数値制御フライス盤作業、ブローチ盤作業、ボール盤作業、数値制御ボール盤作業、横中ぐり盤作業、ジグ中ぐり盤作業、平面研削盤作業、数値制御平面研削盤作業、円筒研削盤作業、数値制御円筒研削盤作業、心無し研削盤作業、ホブ盤作業、数値制御ホブ盤作業、歯車形削り盤作業、かさ歯車歯切り盤作業、ラップ盤作業、ホーニング盤作業、マシニングセンタ作業、精密器具製作作業、けがき作業、です。

特級学科試験の試験科目は、

  • 工程管理
  • 作業管理
  • 品質管理
  • 原価管理
  • 安全衛生管理及び環境の保全
  • 作業指導
  • 設備管理
  • 機械加工に関する現場技術

となっています。

特級実技試験の試験科目は、

  • 工程管理
  • 作業管理
  • 品質管理
  • 原価管理
  • 安全衛生管理
  • 作業指導
  • 設備管理

となっています。

1級学科試験の試験科目は、

  • 工作機械加工一般
  • 機械要素
  • 機械工作法
  • 材料
  • 材料力学
  • 製図
  • 電気
  • 安全衛生
  • 旋盤加工法,フライス盤加工法,ブローチ盤加工法,ボール盤加工法,中ぐり盤加工法,研削盤加工法,歯切り盤加工法,ラップ盤加工法,ホーニング盤加工法,マシニングセンタ加工法, 精密器具製作法,けがき作業法のうちから1科目選択。

1級実技試験の試験科目は、

  • 普通旋盤作業,数値制御旋盤作業,立旋盤作業,フライス盤作業, 数値制御フライス盤作業, ブローチ盤作業,ボール盤作業,数値制御ボール盤作業,横中ぐり盤作業, ジグ中ぐり盤作業, 平面研削盤作業,数値制御平面研削盤作業,円筒研削盤作業,数値制御円筒研削盤作業,心なし研削盤作業, ホブ盤作業,数値制御ホブ盤作業, 歯車形削り盤作業,かさ歯車歯切り盤作業,ラップ盤作業,ホーニング盤作業,マシニングセンタ作業,精密器具製作作業,けがき作業のうちから1科目選択。

2級学科試験の試験科目は、

  • 工作機械加工一般
  • 機械要素
  • 機械工作法
  • 材料
  • 材料力学
  • 製図
  • 電気
  • 安全衛生
  • 旋盤加工法,フライス盤加工法,ブローチ盤加工法,ボール盤加工法,中ぐり盤加工法,研削盤加工法,歯切り盤加工法,ラップ盤加工法,ホーニング盤加工法,マシニングセンタ加工法, 精密器具製作法,けがき作業法のうちから1科目選択。

2級実技試験の試験科目は、

  • 普通旋盤作業,数値制御旋盤作業,立旋盤作業,フライス盤作業, 数値制御フライス盤作業, ブローチ盤作業,ボール盤作業,数値制御ボール盤作業,横中ぐり盤作業, ジグ中ぐり盤作業, 平面研削盤作業,数値制御平面研削盤作業,円筒研削盤作業,数値制御円筒研削盤作業,心なし研削盤作業, ホブ盤作業,数値制御ホブ盤作業, 歯車形削り盤作業,かさ歯車歯切り盤作業,ラップ盤作業,ホーニング盤作業,マシニングセンタ作業,精密器具製作作業,けがき作業のうちから1科目選択。
  • 3級学科試験の試験科目は、

    • 工作機械加工一般
    • 機械要素
    • 機械工作法
    • 材料
    • 材料力学
    • 製図
    • 電気
    • 安全衛生
    • 旋盤加工法,フライス盤加工法,研削盤加工法,マシニングセンタ加工法, けがき作業法のうちから1科目選択。

    3級実技試験の試験科目は、

    • 普通旋盤作業,数値制御旋盤作業,フライス盤作業,平面研削盤作業,マシニングセンタ作業,けがき作業のうちから1科目選択。

    各科目の範囲ならびにその細目については、厚生労働省が公表しているpdfファイルを参照ください。

    機械検査技能士

    機械検査とは、機械の部品・作動機構の検査のことで、生産現場の各工程における精度測定・検査や、作動機構の運転精度測定・検査、恒温室における精密測定・検査まで幅広い範囲が含まれます。

    特級学科試験の試験科目は、

    • 工程管理
    • 作業管理
    • 品質管理
    • 原価管理
    • 安全衛生管理及び環境の保全
    • 作業指導
    • 設備管理
    • 機械検査に関する現場技術

    となっています。

    特級実技試験の試験科目は、

    • 工程管理
    • 作業管理
    • 品質管理
    • 原価管理
    • 安全衛生管理
    • 作業指導
    • 設備管理

    となっています。

    1級学科試験の試験科目は、

    • 測定法
    • 検査法
    • 品質管理
    • 機械要素
    • 機械工作法
    • 材料
    • 材料力学
    • 製図
    • 電気
    • 安全衛生

    1級実技試験の試験科目は、

    • 機械検査作業

    2級学科試験の試験科目は、

    • 測定法
    • 検査法
    • 品質管理
    • 機械要素
    • 機械工作法
    • 材料
    • 材料力学
    • 製図
    • 電気
    • 安全衛生

    2級実技試験の試験科目は、

    • 機械検査作業

    3級学科試験の試験科目は、

    • 測定法
    • 検査法
    • 品質管理
    • 機械要素
    • 機械工作法
    • 材料
    • 製図
    • 電気
    • 安全衛生

    3級実技試験の試験科目は、

    • 機械検査作業

    各科目の範囲ならびにその細目については、厚生労働省が公表しているpdfファイルを参照ください。

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